今月のメッセージ
平成30年5月1日
「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」インフォメーション
太陽光発電などの再生可能エネルギーが拡大され、東日本以降の節電が進み、
原子力発電がなくても十分に電気は足りているとTVや新聞紙上で言われています。
たしかに東日本以降、原子力発電が停止し、再生可能エネルギーの発電設備が増加したことから、
電気が足らないという声を聞かないのも事実です。
しかし、太陽光や風力などの「再生可能エネルギー」は、みなさんも御存知のように、
地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しないなどのメリットがある反面、
季節や時間、天候に左右され、24時間安定的に電気を送る状況にはありません。
また、東日本大震災以降、原子力発電の停止の穴を埋めてきたのは火力発電であり、
日本の電気の90%が火力発電によりつくられています。
現在、全国の火力発電所では、電気を多く必要とする夏や冬を極力避けて、春や秋に集中して点検を行ったり、
点検の工期を短縮し夏や冬など電気をたくさん必要とする時期の供給力を確保したり、
古くなった発電所を急遽修理して動かすなどの対応を行い、
主力電源として安定して電気を送れるよう「綱渡り」のような発電を続けています。
日本の発電事情からすると、決して電気に余裕がある状況ではありません。
大きな火力発電所が故障したら、海外からの燃料の供給が途絶えたらと考えると、ぞっとする話です。
電気の安定供給には、それぞれのエネルギー源の特徴を活かして組み合わせ、
1つのエネルギー源をバランスよく使用する、いわゆる「エネルギーミックス」が必要です。
夏場を迎える前に私たちにとって大切なエネルギーのことを少し考えてみませんか?
「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」では、低炭素社会実現にむけて、
エネルギーや環境問題について、広く皆様に理解して頂くとともに、一緒に考えて頂く活動を展開しています。
現在、一緒に考えて頂ける会員を募集しています。
会員登録して頂いた方には、講演会や見学会など、様々な事業のご案内をさせて頂きます。
会員登録は無料です。
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- このメッセージはレディオキューブ(三重エフエム放送株式会社)にて下記の時間帯で放送しております。
・「READY!」(毎週月曜日 8:25~8:27)
・「EVENINGCOASTER」(毎週木曜日 17:48~17:50)